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​頚椎椎弓形成術について

​手術方法

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頸の後ろを切開します。

骨(椎弓)の真ん中を歯医者さんが歯を削るのと

同じような道具で上から下まで溝を掘ります。

椎弓と関節の境目を左右両側削ります。

​このとき骨は全部削らずに、わずかに残します。

削って薄くなった部分を蝶番にして椎弓を左右に

開きます。​これで脊髄の圧迫が解除されます。

切り取った棘突起を細工して開いた椎弓の間に

はめ込み、骨の中を通した糸でしばり固定します。

筋肉や皮膚を元の位置に縫い合わせます。

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図4.png

手術時間は骨の硬さなどによって違いますが、約2時間です。​(第3-7頚椎の場合)

これに加えて麻酔をかけたり、覚ましたりする時間が約1時間です。

​手術後の過ごし方

  • 手術後横になっているときも合併症の予防に手足を動かしてください。

  • 翌日から自分で寝返りをしていただき、通常2日後に歩き始めます。

  • 術後2週間は、歩くときにソフトカラーを着けます。

​  これは頚を保護する目的で動かないようにするためではありません。

  • 痛みが減ってきたら頸を積極的に動かしてください。

​​  動かさないと手術したところが固まってしまい、痛みの原因になります。

  • 手術後は体力が衰えないようにリハビリを行います。

  • 通常2週後に退院です。

  • 病状やご希望によりリハビリ入院延長も可能です。​​

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​退院後の過ごし方

  • 自動車に乗るときだけは、手術後2ヶ月間カラーを着けてください。

    (予想外の事故からの保護のためです)

  • 家事程度の作業は退院後すぐに行ってかまいません。

  • 仕事はデスクワークであれば手術後4週後から、

   重労働は年齢によって手術後2~3ケ月から可能です。

 (骨が完全に固まるまで2~3ケ月かかります。)

  • 重たいもの(両手でないと持ち上げられないもの)を持ち上げるのは

   年齢によって、手術後2~3ケ月以降にしてください。

​手術後の合併症について

平林の執刀では、手術自体で脊髄を傷めたような合併症はこれまでにありません。

全身麻酔をかけて手術を行うことにより、全身的な合併症の危険性は多少あります。

例)

肺塞栓・・・安静によって静脈でできた血栓が肺の血管に詰まる

脳梗塞、心筋梗塞・・・血栓が脳や心臓に詰まる

 →予防には手術後から足先の曲げ伸ばしを行うことが大切です。

その他に可能性は低いですが、

・創の感染

・顔面の床ずれ

・高齢者の一時的な認知症の出現や増悪

                   などです。

手術後、脊髄が圧迫から解放されて後ろに移動するため、神経根が引っ張られて術前にはなかったしびれや

腕の脱力などが出ることがありますが、通常は数週から数か月で回復します。​

​症状の改善について

 症状がどれくらい良くなるかは個人差(年齢・術前の重症度・発症してからの期間に関連します)が大きいですが、平均すると自覚症状は術前の約2~3割程度になると思われます。

ただし全部治ることはまれです。​

 交通事故による発症の場合、通常よりも回復の程度が劣ります。

​(それでも術前よりは改善する可能性は高いです)

 回復はすぐに分かる部分もありますが、手術直後は残っていても1年くらい

かかってゆっくり回復することもあります。

​アクセス​

​住 所
​〒300-2306
茨城県つくばみらい市南太田500-1
(旧助産院ベビーヘルシー美蕾)
​駐車場
​約20台
近隣からの
アクセス
​・伊奈東中前
・谷田部IC(つくば)より車で10分
・TXみらい平駅より車で10分
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